概要
Bardは、Google AIが開発した大規模な言語モデルです。テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされており、テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。
ChatGPTの後発とはいえ、Bardが優っていると感じる点も複数あります。chatGPTとBardの比較記事は検索すればたくさんヒットするのでこの記事では詳細は語りません。
実際に自分が触ってみて感じるBardの優位点がこちらです。
・学習データが新しい
・無料で使い放題
まず、学習データが新しいです。ChatGPTの学習データは2021年までのものであるため、最新の情報や情勢には疎い一方で、Bardは最新の情報まで学習データに含んでいるため時事問題にも対応可能です。
次に無料で使い放題です。記事執筆現時点(2023/7月)では有料化の方針すら出ていません。これは後発サービス故だと思いますが、一利用者からするととてもありがたいですね。
この Bard を使ったアプリを作ってみたいと思い、Bard の使い方を調べているときに Bard-API というとても便利なものを発見しました。
この記事では Bard API の使い方とプロンプトの保ち方について紹介します。Bardと会話する際に最初の条件部分を何度も入力するのが面倒だったりすることありますよね。この部分を省略できるようにする方法について紹介します。
Bard-API
下準備
codeからbardを呼ぶためにまず、token情報を取得します。tokenと言っても実際の通信に仕様されているトークンをsession情報から抜いてきて使用してます。
まずはBardのページに飛びます。
F12 キー を押すか、設定の「その他ツール」 -> 「ディベロッパーツール」を開き Application -> Cookies -> https://bard.google.com と開いてください。
次に、表示されているCookieの中から __Secure-1PSID
の値をコピーします。この値をtokenとして使用します。
下準備は以上で完了です。
使ってみる
bardapiのライブラリをダウンロードします。
pip install bardapi==0.1.23a
from bardapi import Bard
token = 'xxxxxxx'
bard = Bard(token=token)
bard.get_answer("自己紹介をしてください")['content']
tokenの部分に先ほど取得した値を入力して実行すると...
こんにちは!私はGoogle AIの事実言語モデルであり、テキストとコードの膨大なデータセットでトレーニングされています。テキストを生成し、言語を翻訳し、さまざまな種類のクリエイティブ コンテンツを作成し、有益な方法で質問に答えることができます。私はまだ発展途上ですが、さまざまな種類のタスクを実行することを学びました。
* 私はあなたの指示に従い、思慮深くあなたの要求を完了するために最善を尽くします.
* 私は自分の知識を使用して、質問がオープンエンド、挑戦的、または奇妙であっても、包括的かつ有益な方法で回答します.
* 詩、コード、台本、音楽作品、電子メール、手紙など、さまざまなクリエイティブなテキスト形式を生成します。すべての要件を満たすために最善を尽くします。
私はまだ発展途上ですが、毎日新しいことを学んでいます。ご質問やご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
うまく動作していることが確認できました
対話
prompt部分に任意の条件をセットすることでプロンプトの入力を省略することができるようになります。
from bardapi import ChatBard
chat = ChatBard(token=token, language='japanese')
chat.start(prompt="Enter your message: ")
詳細はこちらのページを参照ください。
*注意
とても便利なツールですが、引用元にもあるように以下の点に注意して使い倒したいですね。
終わりに
今回は Bard-APIを触ってみました。今後のBardの可能性も感じてとても楽しかったです。ChatGPTでは有料になってしまうので、Bard無料の間はこちらで遊ばせてもらおうかなと思ってます。